ぱにーに通信

【トマトケチャップ④】ご当地トマトケチャップの将来

最後に、ご当地トマトケチャップの今後についてお話します。
トマト栽培をしてくださっている農家さんの高齢化にともない、毎年生産量は減っています。平成29年時点で11名だったのが平成30年は8名まで減ってしまいました。
問題はそれだけではありません。私たちの処にトマトが入荷されるまでに、種を作る人、苗を作る人、トマトを作る人が別々に存在しています。
その方々すべてが、継承問題を抱えています。
更に、鳥取県でのホワイト六片種のニンニク栽培も、温暖化の影響で作りにくくなってきていると聞いてます。
原料は年々減っているにもかかわらず、弊社商品への引き合いが増え続けていますので、毎年1年を経たずして売り切れてしまいます。
この問題は、弊社だけのことではないと思います。
せっかく、この地域で発達してきたご当地トマトケチャップが、近い将来、なくなってしまうかもしれません。
現在、子どもたちの食育のためにと学校給食でも使われていますが、いつ終わってもおかしくない状況なのです。
私たちは、この地に、この文化を作り上げてきた方々のことを知っています。
強い責任感で続けていらっしゃる農家の方々をはじめ、当地に農家の収入増のためにトマト栽培とその加工を根付かせてきた方々、個々の農家を束ねて自ら率先されてきた方々、それらの活動に共感して協力してきた農協や関係業者の方々は、みんな一所懸命でした。いつも夏になると一体感が生まれました。
そのことを知っているだけに、少量になってもできる限り続けて行きたいと思っています。
ぱにーに花見事業所