ぱにーに通信

商品名「ミルプル」の紹介 花見事業所

花見事業所です。

いままでは、原料についてお話をしてきましたが、当事業所では完成品も作っていますので、今回から商品について案内を致します。

今日は、「ミルプル」という商品です。

これは、牛乳を混ぜるとトロッとしたヨーグルトのようになるデザートベース、いわゆるフ●ーチェのような商品です。梨の果肉が入っていて、簡単に作れます。
「懐かしい」
こんな声が聞こえてきそうです。
私もその一人でした。
私が子供の頃(筆者40代)は、台所の戸棚に当たり前のように常備してありました。誕生日会のケーキ前の食後デザートは、フルーツポンチかフ●ーチェ、いつも身近な存在だったと思います。それが、いつの間にか記憶から遠ざかり、30年ぶりに再会した友人ような感覚でした。
実はこのデザートベースは、複数社(いろんな商品名)で発売されています。
そして私たちは、超後発のデザートベースを作る会社になっちゃいました。
なぜだと思いますか?

それは。。。

ある朝、社長が目覚めてすぐに「フ●ーチェつくりたい」と、頭に浮かんだそうです。
未だにその理由は本人にもわからないとのことですが、
朝いちに聞かされた私は、
「なんでやねん」
関西風には言ってませんが、ツッコミたくなるような気持ちでした。

正直、当初のわたしは反対でした。
だって、ウチは元来パン屋ですよぉ。
せめてパンの食材に繋がるモノがいいと、発展性があるからです。
ところがです、案外、スムーズに商品開発は進みました。
まず、最大の特徴である、牛乳を入れるとドロッとした食感になる化学反応は、ゲル化と言います。
どこかで聞いたことがありませんか?
そうです、基本的にジャムと似た原理なのです。
私たちがゲル化を意識してジャムやゼリー作っていたものですから、すぐに理解できました。
そして、梨のコンポートはすでに完成していますので、それと混ぜ合わせるだけです。

社長の目覚めから1ヶ月程度で商品化したと思います。

最近になって、更に面白いことがわかりました。
このドロッとしたデザートが「日本にしかない」ということ。
私たちは当たり前のように作りますが、外国人の眼の前で、牛乳を混ぜて見せると、むちゃくちゃ反応がいい。
想像以上に盛り上がります。
台湾で販売イベントをしたときは、初めて見る「化学反応的デザート」に人だかりできて、試食分がすぐになくなってしまいました。
中国企業の訪問の時も、タイ企業の方もみなさん喜んでくれました。
そして「すぐ取り扱いたい」と。

とても嬉しい話なのですが、弊社は小さい会社なのでとても海外規模に対応できる量は作れません。
しかし、すごく将来性のある商品だと思っています。
もしかしたら、いつか外国では「ミルプル」の方が有名になったりしてと、ほくそ笑んでいます。
そして、もちろん今では、作ってよかったなあと思っていますよ、社長!