ぱにーに通信

商品名「野花梅の飲むゼリー」の紹介  花見事業所

花見事業所です。

今回ご紹介する商品です。

野花(のきょう)というのは、湯梨浜町の地名です。
私たちは、この地域で収穫された梅を使って、飲むタイプのゼリーを作っています。
「野花梅の飲むゼリー」
そのまんまの名前です。

野花地区は、東郷池・日本海を望む丘陵地で、とても日当たりがよく、美味しい梨が作られる場所として知られています。その梨の裏作として梅を栽培しており、地名にちなんで野花梅と呼んでいます。
野花梅の特徴は、直径5センチメートル位まで大きくなり黄赤色に熟し、甘い香りがします。
あまりにも美味しそうな香りがしたので、農家さんたちに生で食べられるかと聞いたら大丈夫だというので、ガブリとやったところ、むちゃくちゃ酸っぱくて食べられませんでした。
ちなみに、この香りの良さは、杏との交配種だからとのことです。

さて、野花梅も一般の梅と同様に、青梅は梅酒に、熟れた梅は梅干しにされていました。
しかしどちらも、最大の特徴である「甘い香気」が活かされていないことに気づきました。
梅は時間をかけることによって旨味がでてくる、しかし、香りは時間と共になくなってしまいます。
フーム、この矛盾をどうしたらいいんだろう。

まずは、熟れた梅でゼリーを作りました。
「香りはいいけど、酸っぱいだけだなあ」
次は漬けた梅でゼリーを作りました。
「旨いんだけど、野花梅じゃなくてもいいじゃない?」
みんなにどっちがいいのか聞いても、結局、好みが別れて、なかなか結論がでない。
梅を漬ける時間を少しずつ調整しながら、なんども繰り返したのですが、どうしても香りが残らない。
結局その年の収穫分(試作分)が無くなりそうになり、旨ければいいじゃないかと妥協的な着地点に抑えようとしたところ、

天の声「どっちも入れてみたら?」

その一言ですべて解決していまいました。
開発を続けていくと、どうしても一つの固定観念にとらわれてしまってしまいます。
ちょっと離れた視点からだと、案外、見えるものなんですね。
「もっと早く言ってよ」とは言いませんでしたが、そんなエピソードを含んだ商品です。