ぱにーに通信

【原料】生姜の入荷(その1)  花見事業所

花見事業所です。今回から生姜についてです。

生姜はスーパーでいつでも買える食材なのですが、地物となると案外見つからないかもしれません。ましてや乾燥や粉末になると、まず手に入らないと思います。それなぜか、生での保管が難しいこと、生姜の加工に手間がかかるからです。出回らないから高いし、高いから出回らない。結局は外国産が主流になり、また国産になれば高知産がコスパもよく、これを使用するのが一般的だと思います。実は以前他社に、地元産を共同購入しようと持ちかけたのですが、「高知産を買ったほうがいいよ」と断れました。かなり悩んだのですが、鳥取産を使いたいということと、皮を剥いて自分たち仕様に加工した方が風味が強いので、単独でしばらくは頑張ろうということになりました。しかし原価率が高くなってしまって、「少量しか購入できない→商品が少ない→利益がでない」の悪循環が続きました。これ以上継続できないと感じていたときに、JAの生姜担当の方にお会いでき、親生姜をご紹介いただいてから、本格的に使えるようになりました。

さて本題に入ります。生姜は秋に収穫されます。しかし年中どこでも購入できますので、生姜の保管は簡単だと思っていました。それで、当初まとめて購入して、花見事業所の空いたところに置いていました。ちょうど入荷した時期が梨加工で忙しいときと重なっており、しばらく放っていて、雪が降り始めるころに思い出したように見たところ。。。真っ黒に腐っていて、ほとんど廃棄になってしまいました。根菜類のじゃがいもと同じように放っておいても長期保存できると思い込んでいたので、まさか寒い冬に生姜が腐るとは思っていませんでした。「生姜の保管って難しいのですね」とJAの担当者に話をしたら「ご存知だと思っていました」と苦笑。これを教訓に、翌年からは、まとめて購入しないことと、生姜を急いで加工するようになりました。

<つづく>