ぱにーに通信

【原料】生姜の入荷(その2)  花見事業所

私たちはJAさんから、主に鳥取市で収穫されたものを購入しています。前回申し上げたように、生姜は冷気・乾燥を嫌いますので、直前まで湿度・温度の管理された保管庫から、少しずつ分けてもらっています。花見事業所に入荷したら、まずは土などを洗い落とす下処理をします。用途のほとんどは「シロップ漬け」「微粉末」「チップ型乾燥」の3種類に分けて加工していきます。シロップ漬けはスイーツ部門でケーキの原料になり、乾燥品のさらに微粉末にしたものは、ぱにーに西町店でクッキーの原料になり、チップ型乾燥はハーブティーの原料になります。 あっ、カレーラスク用香辛料の原料としても使ってましたね。。。つまり色々と使い勝手のよい食材なのです。

①産地について –鳥取県の生姜–
鳥取県は都道府県生産量ランキングの10位にも入っていないのですが、鳥取で瑞穂生姜(鳥取市気高)は有名です。鳥取市周辺でも栽培が盛んのようです。ただし、私の個人的な見解ですが、他地域に比べて生姜を直接食べる習慣が少ないように思います。初夏になると葉生姜に味噌を付けてかぶりつくとか、新生姜を漬けるといった様子を見たことがないです。ただし元来、関東のような、わさび文化ではないので、刺し身はもっぱら生姜を使用していると思います。

②仕入れ
基本的にJAさんから購入しています。主に使用しているのは「親生姜」と呼ばれている種類です。これは、元々昨年の春に「種生姜」として畑に植えられ、新しくできた「根生姜」とともに収穫されたものです。この親生姜ですが、もう一度畑に植えればちゃんと芽がでてきます。実は、この親生姜の方が辛味が強いので、加工用としては、こちらのほうが適しています。ただし絶対量が限られているために、年間とおして足りなくなることがあります。また生姜の保管は難しいので、なるべく早く加工するように努めています。