【一時加工】米粉の製造(その2) 花見事業所
前回までのお話は、粉砕機にコシヒカリを入れたら、動かなくなってしまったところでした。これは大変なことでした。機械を分解して、詰まったものを除去しなければなりません。無理をすると壊れてしまいます。ちなみにこの機械は結構高い。
原因はなんだろうと、ググってみると、だいたいこんなことが書かれていました。
(以下グーグルより抜粋)
微粉砕された米粉は流動性が低下し、食品加工機械を用いる際に機械内部に詰まったり固着したりといった問題を生じる事が。。。
一般的には、微粉末を作るには気流粉砕機(高速の空気で原料同士を衝突させる)を用いるのが望ましいとようです。そしてその価格はウン千万円するらしい。
その時点で諦めました。
それから7年の月日が経ちました。
巷には、グルテンフリーまたはグルテンレスという言葉が溢れています。
ぱにーに西町店から米粉クッキーを作ろうという声が挙がってきたので、「米の微粉末は以前失敗したからハンマークラッシャーで100メッシュくらいの少し荒いモノだったらできるよ」と言って、たまたま農家さんが持ってきていたササニシキで作ってみました。そしたら、その完成した少し荒い米粉が、なんとなくサラサラしてて、以前の感覚と違っているような気がしたのです。
なんだか、モヤモヤする妙な気分になりました。
同時に頭に浮かんだのは
先日あるTV番組で、ササニシキは粘りが少なく寿司のシャリ用として人気が出ているという話題。
そして
実はこのササニシキがなぜ手元にあったかというと、知り合いがモチアレルギーで米が食べられない。コシヒカリなど日本で市販されているほとんどは、モチ系品種が配合されており、粘りがあって美味いのだけど、それがアレルギーの原因になっているらしいとのことで、モチ系でない「ササニシキ」を見つけてあげていたのです。
そういえば、導入初期の頃に、もち米はデンプンが多くて粉にするのは難しいって聞いたような。。それは、そうじゃなくて、もち米のデンプンは粘りがあって粉にするのは難しいっていう意味だったんじゃないか。
つまり、今までの問題は、モチ系デンプンの粘りが固着の原因だったんじゃないのか?
臼式低温製粉機(ミクロパウダー)に投入したところ、機械が詰まることなく微粉末ができたのです。
これらは、偶然なのか?